山本恭介 上地兼太郎 内藤尚志
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10月半ばの夜、東京都内の会社員男性(49)はカレーチェーン「CoCo壱番屋」の注文タブレットに示された金額を見て驚いた。
「え、2千円超え?」
長年通う「ココイチ」では、トッピングを多く選ぶのがちょっとしたぜいたくだ。この日は豚しゃぶカレー(ライス400グラム)にソーセージ2本、野菜、ゆで卵をつけ、シーザーサラダも注文した。
でも、2千円を超えたのは初めてだった。思わずソーセージを諦め、1800円台に抑えて注文確定のボタンを押した。
すると、見慣れない「深夜料」の文字が表れ、130円が加算された。合計は1992円。男性は「いつもトッピングを考えるのが楽しみなのに、気軽にトッピングできなくなる」とこぼした。
CoCo壱番屋は9月、およそ2年ぶりの値上げに動いた。トッピング12種を平均で17%上げた。さらに、人件費が高くなる午後10時~午前5時に7%の深夜料金を導入した。会社員男性の場合、値上げ前より計213円(約12%)高くなった計算だ。
「消費者も慣れてきたのかもしれない」
運営会社・壱番屋の葛原守社長は「色々なメーカー、取引業者もどんどん値上げしている。人件費が高騰しているので、他社と同様に深夜料金を導入させてもらった」と話す。
過去の値上げでは客離れが起き、顧客からの苦情もあった。だが、今回はそんな声は少ないという。「消費者も慣れてきたのかもしれない」
壱番屋に限らず、「人件費」を理由とした値上げは急増している。インフレ(物価高)が5年目に入り、その「中身」が変わりつつある。
変化は企業だけではなく、消費者にも起きている。そこに今、インフレの新たな波が日本に押し寄せている。このままいけば、物価高はさらに強まり、長く続くかもしれない。
値上げの「第3波」の正体とは
帝国データバンクはインフレ…
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この記事を書いた人
- 経済部兼国際報道部|金融担当
- マネー、社会保障、国際関係
- 経済部|民間企業
- 民間企業の営み、イノベーション、ダウンサイジング、北海道
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