インタビュー
「刑事手続きにするべきだった」 刑事法学者が考える遠隔解析の課題
聞き手 編集委員・豊秀一
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匿名・流動型犯罪グループ(匿流)による犯罪被害への対策として、匿流が使っているスマートフォンの通信内容を遠隔で入手する「遠隔解析」の導入が検討されている。被害防止への期待がある一方、個人情報が詰まったスマホへ警察がアクセスすることはプライバシー侵害を伴う。どんな問題を抱えているのか、これまでの議論で十分なのか。刑事訴訟法と情報法が専門の尾崎愛美・筑波大学准教授に話を聞いた。
遠隔解析の問題点は、本人が気づかないところで、個人の行動履歴などが詰まった携帯端末に、警察がアクセスできることにあります。有識者検討会の提言でも触れられているように、裁判官の事前の許可が必要とされているとはいえ、憲法21条2項が保障する通信の秘密や憲法13条が保障するプライバシーの侵害を伴います。
国民目線で見たとき、携帯電話の中身を警察に見られるかもしれないという不安は、日常生活に萎縮効果をもたらしかねません。
独立性の高い監督機関による事後検証が必要
違和感を覚えるのは、遠隔解…
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