漫画家の里中満智子さん、ちばさんを追悼「読者に生きる道示した」
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10月22日に亡くなった漫画家のちばてつやさんについて、親交のあった漫画家の里中満智子さんが27日、所属するプロダクションを通して追悼のコメントを発表。「ちば先生は人間の心を丁寧に描くことでマンガの表現を大きく広げて下さいました。作品を通じて読者に人として生きる道を示して下さいました」とたたえた。
全文は以下の通り。
◇
ちば先生は人間の心を丁寧に描くことでマンガの表現を大きく広げて下さいました。
作品を通じて読者に人として生きる道を示して下さいました。
雑誌デビューは少女マンガでした。
少女クラブ時代の代表作「ユカをよぶ海」で描かれたヒロインは「自分の意見を堂々と述べる」生きているヒロインでした。
その後「1・2・3と4・5・ロク」で、家族それぞれがお互いに支え合う真のホームドラマを。
少年マガジンでの「紫電改のタカ」は少年の勇気と覚悟と哀(かな)しみが描かれた胸をうつ反戦マンガでした。
「あしたのジョー」により少年マンガは全ての世代のためのドラマになりました。
ビッグコミックで描かれた「のたり松太郎」は破天荒な主人公とそれを支え振り回されるサブキャラクターがおりなすリアルなドラマでした。
その他「おれは鉄兵」「餓鬼」「ハチのす大将」「ユキの太陽」晩年の「ひねもすのたり日記」など永久に世に残したい作品がいっぱいです。
先生の作品には魅力的な原寸大のサブキャラクターが多く登場します。
彼らの心の動きのひとつひとつが描かれていることで、読者は「主人公以外の人物の心」に触れることができ、他者の思いに気づくのです。
すべてのちばてつや作品に共通している人生讃歌(さんか)の中心になるのは「この世に脇役なんていない、皆一人一人それぞれが自分の人生を生きている主人公だ」という先生の優しい心配りです。
信じられないほど優しくてピュアなお人柄で、作品だけでなく存在そのものが我々の支えでした。
今は皆呆然(ぼうぜん)としていますが、先生にがっかりされないよう頑張っていきたいと思います。
先生の作品が永久によみ継がれますよう祈っています。
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