エムバペ選手、中国から一時締め出し 画像きっかけ、影響広がり謝罪
上海=里見稔
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サッカーのフランス代表、キリアン・エムバペ選手(27)が一時、中国での商業活動から事実上締め出される事態となった。インタビュー動画が中国を侮辱する内容だと反発を招き、中国のSNSへの投稿禁止やCM降板など、影響が瞬く間に広がったためだ。
発端はフランス番組でのインタビュー。香港メディア「星島頭条」などによると、毛沢東の顔にエムバペ選手の顔のパーツをはめ込んだ画像が映し出され、エムバペ選手が「笑いが止まらず、友人とのやり取りでもよく使う」と話した。
この映像が中国のネット上で拡散すると、「中国への侮辱だ」などと批判が噴出。国営中央テレビ(CCTV)は26日夜、エムバペ選手に関わる試合や本人が出演するCMの放送を停止する措置をとったという。
27日には、CMに起用していた飲料大手など3社が「民族感情を傷つける行為」を容認しない、と提携の終了を発表。エムバペ選手は中国のSNS「小紅書」や「微博」への投稿も禁じられた。
スペインの名門レアル・マドリードに所属するエムバペ選手は、2018年ワールドカップ(W杯)のフランス優勝に貢献し、22年大会では得点王に輝いた。中国でも人気を集め、SNSでのフォロワーは100万人を超えていた。
共産党機関紙・人民日報系の環球時報は27日、「自業自得だ」と酷評。「中国を尊重しない人物は中国市場で一銭も稼げない」と主張した。
こうした動きに、エムバペ選手は27日夜、X(旧ツイッター)上で、「発言は配慮を欠き、中国の多くの方々を傷つけた。私は中国の人々と歴史に深い敬意を抱いている」などと謝罪した。
CCTVはこれに「行動を見極める。教訓をくみ取り、過ちを徹底的に改めることを望む」とする声明を発表。その後、エムバペ選手のSNSは復旧した。
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この記事を書いた人
- 上海支局長
- 中国社会、日中外交、安全保障
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